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足柄版 公開:2012年5月12日 エリアトップへ

「おんりーゆー」で作品展を開催している 辰馬 健蔵さん 元・富士フイルム取締役 83歳

公開:2012年5月12日

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思い出の地で作品を披露

 ○…南足柄市にある温泉施設「おんりーゆー」で、オランダを拠点にヨーロッパ各地で描きためた風景画などの作品展を開催している。「南足柄市は自分が青春時代を過ごした第二の故郷で知り合いも多い。そういう場所で作品展ができることを光栄に思います」。定年後の趣味として始めた油絵作品は深みがありながらも鮮やかな色合いが特徴。現在は「一線美術会」の委員も務めている。

 ○…元富士フイルム取締役。南足柄市は富士フイルム足柄工場(現・神奈川工場・足柄サイト)の印画紙部に勤務していた20代〜40代の間、青春時代を過ごし、3人の子どもたちを育てた思い出深い土地。「独身時代に仲間たちと酒を酌み交わした店や理髪店がまだ健在だったことに嬉しくなった」。作品展の開催を知った昔の同僚から何十年ぶりに手紙が届くという嬉しい出来事もあった。

 ○…ブラジル工場の立ち上げに携わったことからその後、インドネシアや韓国など、同社の海外進出の中心的な役割を務め、ヨーロッパの拠点工場としてオランダ工場で現地社長を長年務めた。退任後、オランダ政府から日本企業のオランダ進出の際のアドバイザーの要請を受けて両国の友好にも貢献している。

 ○…「オランダ勤務時代にゴッホをはじめ、素晴らしい絵画作品に触れることができたのも絵を描くきっかけだった」。サラリーマン時代は仕事が趣味というくらい無趣味だったが、定年を機に「一線美術会」の幹部だった元上司の紹介で洋画家の築野俊一氏に師事して油絵を描き始め、現在でも夏になるとオランダへ渡り、ヨーロッパ各地の風景を描き続けている。

 ○…「はじめはなかなかうまく描けなかったのが、何年か続けていくうちにどんどんおもしろくなってきた」。定年から20年、第二の青春を創作活動に捧げる姿に、まるでキャンバスと一心不乱に向き合う青年画家のような情熱を感じた。
 

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