中川温泉旅館組合 新名物の魅力で誘客を 足柄茶や足柄牛を使う逸品料理を発表
信玄のかくし湯の呼び名がある山北町中川温泉の同温泉旅館組合(井上俊之組合長、7社)が7月12日、昨年末から取り組んでいた温泉ブランドの逸品料理「やまきたヘルシーしゃぶしゃぶ」の発表会を行った。
近年、宿泊客や観光客が減少しているなかで、地域ならではの良さや魅力を発信して誘客につなげていこうというのが狙い。会場となった信玄館には、湯川裕司山北町長や杉本透県議、吉田光男JAかながわ西湘組合長、武英男山北町商工会長、清水正己観光協会長をはじめ、町・県担当職員、各団体の関係者ら22人が訪れ、地元産の食材を使って開発された新たなメニューに舌鼓を打った。
やまきたヘルシーしゃぶしゃぶは、足柄茶(煎茶、抹茶)が入った緑色の鍋地に、足柄牛のしゃぶしゃぶ用肉と季節の野菜などを入れ、地元の梅肉入りのタレで食べる同組合の料理長が手がけた料理。抹茶の緑と霜降り牛肉の赤、梅の淡いオレンジなど、爽やかな色合いが食べる前に目でも楽しめる。鍋料理は秋冬時期には猪鍋などはあったが、夏場はなかったという。試食した湯川町長は「地元食材を使っており味もさっぱりしていておいしい。地域振興の起爆剤になってもらいたい。町としても支援していきたい」と期待感を示した。杉本県議は「太鼓判を押せる内容だ。中川から山北全体へ、さらに県から全国へと発信していってもらいたい」とエールを。また、吉田組合長は「管内で生産している茶、肉、梅を食材に使っていただいており、大変ありがたい。農産物をつくる生産者の励みにもなります」と話した。一足先に同町の新ブランド商品を開発した山北町商工会の武英男会長は「今回の取り組みは我々としても大変心強い。一緒にやっていきたい」と強調した。
旅館組合では今回の発表会で感想が出された「味の濃淡のバリエーションの工夫、鍋の火力が弱い」などの意見を参考にして改善点を加え、近日中に中川温泉ブランドとして一般に発表する予定だ。
井上組合長は「今回の料理は当温泉の逸品料理の第一弾。今後も温泉地の魅力が発信できる料理やスイーツの開発に取り組んでいきたい」と意欲をみせている。
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