臼(うす)やLP盤を陸前高田へ 加藤さんが地域に協力を呼びかける
陸前高田市に住んでいた親友(65)を東日本大震災で失って以来、南足柄市狩野在住の加藤頼正さん(南足柄興産所長、66)は個人で東北支援を続けている。「親友は戻ってこないが、被災地の人たちの力になりたい」という強い思いからだ。昨年9月には地域の協力を得て大型機械・電動カンナなど約40点を届けるなど、これまで主に大工道具を現地に送ってきた。
このほど、収穫祭や秋祭りには「餅つきが欠かせない」との思いから、自らの店舗などに張り紙をして地域に呼びかけ、使わなくなった「臼と杵」を募集。集まった10組を山梨県南アルプス市内で修理し、8月末に自らトラックを運転して陸前高田市に大工道具等と共に届けにいく。親戚が勤める地元の岩手テレビなどで臼などの情報を伝えてもらい、希望者に渡す予定だ。
また、親友と通った古いレコードをかける音楽喫茶も津波被害から大半が流されたと聞き、今回加藤さんが収蔵していた昭和40年代のものや、知人からもらった戦前の外国のLP盤などを持参し店主に届ける。
加藤さんは「臼や古いレコードを持っている方ぜひご協力下さい。活動は今後も続ける。一緒に活動してくれる人(ボランティア、カンパ等)がいれば声をかけてほしい」と呼びかけている。(問)【電話】0465・74・0828。
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催しいっぱいセンター祭り4月20日 |
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