16日投票の衆議院議員選挙が即日開票され、南足柄市・足柄上郡を含む神奈川17区は、自民党の牧島かれん氏(36)が9万8019票を獲得し、2度目の挑戦で初当選を果たした。次点はみんなの党の井上義行氏(49)。元開成町長で日本未来の党から出馬した露木順一氏(57)は足柄上地域で票を獲得するも及ばなかった。
河野洋平氏の地盤を受け継いだ牧島氏は手堅く組織票をまとめ、開成町をのぞく3市7町で得票1位。3年3カ月ぶりに自民党の議席を奪還した。小田原市成田の選挙事務所で、午後8時すぎの速報で当確を知った牧島氏は、約200人の支援者を前に謝辞を述べ「ていねいに、まっすぐに政策を打ち出し、ぶれずに芯のある政治をしたい」と意気込みを語った。
井上氏は比例代表(南関東)に望みをつないだが惜敗率で及ばず、午前3時、支援者を前に「私の力不足で、本当に悔しい。ゼロからのスタートを支えて頂きありがとうございました」と敗戦の弁を述べた。
前職で民主党の神山洋介氏(37)は、前回選挙から一転して厳しい民主党の逆風にさらされ落選。肩を落とす支援者に神山氏は「顔を上げてもらいたい。逆風の中、これだけ戦うことができたことを誇りに思う。再出発のために、これからも力を貸してほしい」と頭を下げた。
露木氏は、開成町で得票1位など足柄上地域で善戦するも大票田の小田原市と秦野市で票が伸び悩んだ。支持者らと自宅前のテントでテレビの速報を見守っていた露木氏は午後9時45分頃、マイクの前に立ち「地域から日本を良くするためには県西部から、とミニ集会などを重ねてきたが自民復活の大きな風のなかで地道な活動が立ちふさがれてしまった。働く場所が与えられなければ果たすことができない。皆様の期待にお応えできなかったことを切にお詫びする」と述べた。
共産党の横田英司氏(55)は「支援者には申し訳ない。国民、特に生活弱者の声を届けたかった」と述べた。
なお17区の投票率は60・64で、前回より9・09ポイントダウンした。
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