県内の花粉飛散量を調査している県自然環境保全センター(厚木市七沢)が12月18日、2013年春の花粉飛散量の見通しを「この春の飛散量は昨年の春と比べて大幅に増加し、例年よりも多くなると予想される」と発表した。
同センターでは毎年11月に、南足柄市や小田原市、山北町、松田町、相模原市緑区、厚木市、愛川町、清川村、秦野市の県内30カ所のスギ林で、花粉を飛散させる雄花の着花量を調査し、翌春の飛散量を予測している。調査方法は各地点で40本のスギを抽出し、調査員が双眼鏡や望遠鏡で1本ごとに着花状況を0点・10点・50点・100点の4ランクに分けて判定、40本の合計を本数で除した平均値を調査地点ごとの着花点数として発表している。
今回の着花点数の県内平均値は66点。1997年から始まったこの調査の平均値43点を上回り、過去15年間で5番目に高い結果となった。過去最高を記録した2010年の75・3点は下回るものの、20・7点で「不作年」と言われた前年(2011年)に比べ約3倍の着花量となる。同センターでは「一般にスギ雄花の着花形成は前年夏の気象条件との相関が高く、高温少雨で日照時間が多いと雄花が多く着く傾向にある。2012年の夏はそれらの気象条件が揃っていた」としている。
なお南関東の花粉(スギ・ヒノキ)飛散は2月中旬頃からと予測されている。
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