平年より早い梅雨明けに合わせるように始まった連日の猛暑が続く中、足柄上地域を含む小田原市消防本部管内の2市5町で熱中症が猛威を振るっている。
毎年、夏の期間に熱中症による救急搬送件数を集計している同消防本部によれば、今夏2市5町で最初の熱中症による救急搬送は6月1日に発生。7月16日までに病院などへ救急搬送された件数は46件だった。このうち13件が足柄上地域で発生している。
46件の内訳は6月に6件、7月に40件で、とくに梅雨明け(7月6日)後の7日から15日にかけて集中して発生している。年代別では、成人がもっとも多い19件、続いて高齢者18件、少年9件となっている。男女別では男性29件、女性17件。傷病程度別では軽傷20件、中等症25件、重症1件で死者は出ていない。発生場所別では屋内が15件、屋外が31件だった。また市町別では小田原市がもっとも多い33件で、松田町が4件、開成町が3件、南足柄市と山北町、大井町でそれぞれ2件発生した。
県や市町村、各地域の保健福祉事務所等では厚労省の意を受け、熱中症への正しい知識や予防法などをリーフレットやホームページ等を通じて呼び掛けている。足柄上保健福祉事務所では「熱中症の発生は7、8月がピーク。予防にはこまめな水分・塩分補給や暑さを避けることが大切。屋外では帽子や日傘などを着用し、屋内でも無理をしてエアコンを使わないでいると体調を崩すことがあるので、室温を確認して扇風機やエアコンを使った温度調整を。高齢者・障害者・子どもについては周囲が注意深く見守ってあげるようにしましょう」と話している。
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