丹沢湖の貯水率62% 7、8月の降水量は平年の3分の1
「今年は雨が降らないね。降ったと思ってもすぐ止んでしまう。珍しい年だ」と話すのは、丹沢湖(三保ダム)がある山北町三保地区の男性(40代)。
今年に入ってから同地域で雨の降る量は平年に比べて少ない。1月〜3月は平年に比べて約75%。4月は148%と上回ったものの、5月59%、6月71%と減少傾向が続く。この流れは夏場の7月に入り顕著となり、平年の4分の1以下の21%に。8月も38%と少雨が続いている。丹沢湖の水位も降水量の少なさに伴って下がってきており、8月27日現在のダムの貯水率は満水時に比べ62%。ダムを管理する県企業庁三保ダム管理事務所では「神奈川の水がめは相模川水系(相模ダム・城山ダム・宮ヶ瀬ダム)と酒匂川水系(三保ダム)に分けられ、2つの水系で県内の水需要の9割以上をまかなっています。4つのダムを運用させているので今のところ取水制限等の心配はないが、今後も水位を見守っていきたい」と話す。
丹沢湖の水位が下がっていることから、湖面のボートを管理する(公財)山北町環境整備公社では7月19日から10月中旬(予定)まで、乗り場を焼津から丹沢湖ポートピア(永歳橋下)に変更している。いつもの年だと9月に入ると台風などで降水量は増えるという。雨不足は農業への影響も大きい。天候の行方が気になるところだ。
雨が少ない影響から利根川水系の関東1都5県では7月24日から10%の取水制限を実施している。4つの水がめを持つ神奈川県では取水制限をしていないものの、8月27日現在、ダムの貯水率は合わせて67%。地元の丹沢湖の貯水率も62%と平年の7割余りになっている。
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