松田町の本山博幸町長が、10月17日に開かれた町議会臨時会で所信表明を行った。9月の選挙で当選してから今回が初登壇となる新町長の話を聞こうと、傍聴席には多くの町民らが詰めかけた。
本山町長は始め、就任から約3週間の町長業務を振り返り「町長という職が町民生活に大きな影響を与えるものと実感している。期待と責任を自覚しながら、町民の幸せと町政の発展に努力していく覚悟」と真剣な表情で決意を述べた。
4年間の行政運営については「安心・安全・住みやすい町」「子育て世代支援」「行財政改革」を3つの柱として重要施策に掲げ、その達成に向けて全力で取り組む考えを示した。
住みやすい町の実現については、町の懸案事項となっている「買い物困難者対策」や「小田急新松田駅北口周辺整備」が必要とし、前者は町民アンケートによる現状把握と商工振興会等の協力を得ながらの早期対策、後者については懇話会などで町民の意見を集約し案を作成した上で近隣市町と連携し、随時県や国へ要望を行っていく考えを述べた。また寄地区の活性化や松田ブランドの確立とトップセールスによる全国発信で町の知名度向上・観光客誘致策などにも取り組む。
子育て世代への支援については、小児医療費ゼロ、ワクチン接種費用や通学定期券への助成は継続しながら、新たに水道料金の優遇策も検討。行財政改革では、事業の優先順位を決めた財政運営などにより地方交付税に頼りすぎない自治体を目指す。結びに「町民本位の行政を基本とし、町民が参加し、考え、つくる、人に優しいまちづくりを推進するため、町民が積極的に参加できる施策を講じていく。選挙による民意の分離を早急に克服し、協調と融和の精神で町政運営にあたりたい」とはっきりとした口調で思いを述べた。
質疑にも答弁
所信表明の内容に対し町議から質疑が出され、町長が答える一幕もあった。
地方交付税等に代わる自主財源の見込みの有無や、個人ブログへの投稿内容などについて意見を求められ、答弁した町長は「議会と協調して町を良くしていきたいと考えているが、お互いに納得できない部分があれば、町民の前で建設的に意見を交わし合うのも大歓迎」と持論を語った。
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