3周年を迎えたあしがら総合型スポーツクラブ「あすぽ」の代表 瀬戸 穂波さん 山北町山北在住 46歳
ママに笑顔になってほしい
○…生涯スポーツ社会の実現にむけて文科省が進める施策の一つ、総合型地域スポーツクラブ。足柄上地域で誕生した「あすぽ」がこのほど3周年を迎えた。「本当にあっという間でした。みんなでつくってきました」と爽やかな笑顔で話す。準備期間も含めると約5年。当初から代表として会をまとめてきた。「たまたまメンバーのなかで年上だったからですよ」。自然体のなかにも安心感を与える存在感。取材中も会員が通るときさくに声をかける。
○…「総合型がこの地域になかったので、山北町からの声かけもあり近隣クラブの視察などを重ねて発足準備を始めました」。子供関係のママたち5人ぐらいで準備を進めた会も、現在は委員13人を中心に運営。「メンバーにいい人が揃っています。イラストがかけたりパソコンに強かったりと、得意分野がある人が多いので、すぐに次に進めるんです」。あすぽには、足柄のスポーツや明日への一歩などの意味が込められているという。発足時は100人だった会員も300人以上に増えた。山北町の教室に加え、南足柄教室もスタートを。広がる会の活動を参考にしようと、他市町からも視察団が訪れる。
○…山北町育ち。子供の頃はスポーツ好きだったが、運動は苦手だったという。学生時代は吹奏楽部でクラリネットを演奏。医療事務の資格を取得し、病院に勤務した。結婚後は2人の子育て中心の暮らしになる。「子供に絵本を読んであげて寝かせるのが夢でした」。絵本が好きで、町の読み聞かせボランティアやお話しボランティアなどにも所属している。「子育て中のママたちに笑顔になってもらいたい」。この想いが一貫した原動力になっている。活動拠点になっている町健康福祉センターには子育て支援への環境も整っている。「山北町を日本一、子育てしやすい町に」とメンバーらが描く町の未来像は明るい。17日には川村小で3周年記念のイベントを開く。