南足柄市 夕日の滝に新たな案内板 足高美術部がデザイン画を担当
南足柄市観光協会(鈴木陽一会長)がこのほど、夕日の滝・滝下広場に周辺の観光スポットを紹介した観光案内板を新設した。12月7日に除幕式を行い、加藤修平市長や同協会の理事らが出席。案内板の完成を祝った。式典では、デザイン画を担当した足柄高校の美術部(部員12人)への感謝状贈呈も行われた。
今回新設した観光案内板は縦1・8メートル、横1・8メートルで、夕日の滝を中心に大雄山最乗寺や足柄峠など、周辺の観光名所などをイラスト入りで紹介したもの。同所にはこれまでも案内板が設置されていたが、老朽化が進んでいたため、新たに設置されることになった。
看板のデザイン画は足柄高校の美術部に依頼し、部員が夏休み期間に描き上げた候補作品8点からそれぞれの良い部分を集約した。デザイン画のベースには2年生の石田万智さんの作品が採用され、それに他の7作品の中から人や動物、天狗などのイラストや同市の金太郎キャラクターが加わり、明るく高校生らしい作品に仕上がっている。
部長の柳川結香さん(2年)は「普段は部員それぞれが個人の作品を描いていますが、今回のデザイン画製作ではみんなで協力してひとつの作品を作り上げられたのが楽しく、今までにない経験ができて嬉しかったです」と振り返った。美術部顧問の小西久美子教諭は「学校としても生徒が地域に貢献することを望んでいる。生徒達にとっては良い経験になったと同時に作品づくりにおける自信にもなるのでは」と話す。同校美術部はこのほかにも市内怒田にある橋梁の落書き補修作業の際にもデザインを担当している。
鈴木会長は「地元の足高生が郷土愛を持って素敵な案内板を作ってくれたことに感謝したい。この案内板を10年、20年と活用して、訪れた観光客に地域の魅力をしっかりと伝えていきたい」と感謝を述べた。
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