闘病生活を乗り越えたアマチュア陶芸家、宮坂春美さん(65)=山北町山北=が、10月29日(水)から11月3日(祝)まで、西武小田原店で開催される陶芸展「立田幸生(たつたこうせい)とその仲間たち展」に向けて、作品づくりに励んでいる。
宮坂さんは昨年8月、自治体主催の健康診断で卵巣がんが発覚。すぐに卵巣と子宮の全摘手術を受けたが翌月には腸閉塞で再入院。「開腹手術後に起こりやすいみたいで。吐き気と痛みで苦しかった」という。
1カ月間で8kg痩せ、今年4月まで続いた抗がん剤投与のため肩まであった髪もほとんど抜けた。副作用にも苦しみ、薬の服用は今も欠かせず「手足のしびれで包丁が握りづらく、料理中も立っていることが辛い」と話す。
夫が営むたばこ店の仕事にも復帰したが再発の不安は拭えずに20年間続けてきた作陶にも気が乗らない。会長を務める陶芸サークルの活動も、仲間の顔見たさで出席するのが精一杯だった。そんな折、サークルで講師を務める西側敬夫さんが仲間展への出展を提案してくれた。
本来は、小田原で活動する立田幸生さんの弟子たちが出品する展示会だが、宮坂さんを元気づけようとする西側さんが立田さんに相談したところ快諾を得た。
「これまでは公民館のまつりで披露する程度。大勢の目にふれる晴れやかな舞台は気恥ずかしい」と宮坂さん。とはいえ、これを機にやる気が戻り労力のいる花瓶も作った。「目標を高くもつと気持ちが高まる。今はどんな評価を受けるかワクワクする」。
観覧は午前10時から午後7時(最終日は4時)。入場無料。(問)立田さん【電話】0465・22・7747へ。
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