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足柄版 公開:2015年1月31日 エリアトップへ

県立丹沢湖ビジターセンター 惜別の企画展 開設から18年を回顧

文化

公開:2015年1月31日

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 神奈川県が今年3月31日で廃止、閉鎖する県立丹沢湖ビジターセンターで、18年間の歩みを回顧する企画展が開催されている。歴代の館長やスタッフなどの言葉を通して、施設が果たしてきた役割を示している。

 18年前の夏、1996年7月に建設された丹沢湖ビジターセンターは、県立丹沢大山自然公園を訪れる利用者に対し、森や動植物、地層など公園の自然を分かりやすく紹介し、登山客やハイカーなどの公園利用者に対し情報提供する施設として整備された。

 73年に中川川上流に設置された「西丹沢自然教室」は登山者の休憩施設としての機能が優先されていたため、ビジターセンターは自然についての解説や情報提供の機能を担ってきた。

閉鎖、集約化

 県内には宮ケ瀬や秦野など同様の施設が6カ所あるが、2012年10月に神奈川県が発表した「緊急財政対策」で「西丹沢自然教室への機能の集約化」が示され、13年2月に丹沢湖ビジターセンターを廃止する方向性が示された。県環境農政局によると、現在はビジターセンター廃止後の施設譲渡について山北町と調整しているという。

役割を再認識

 企画展は「使命をどれだけ果たせたのか…私たちはまだ道半ばであると考えている」「閉館を前に軌跡を振り返ることでビジターセンターはどんな役割をになう施設だったのか、改めて知ってもらいたい」とのあいさつ文の展示から始まる。

 「ビジターセンターとは?」「センターの役割」「こんなことしてます」とする業務の紹介や、施設周辺の景色、展示、行事の変遷を写真で振り返り、歴代スタッフ9人と現役スタッフ7人の思い出話やエピソードなども展示してある。

寄せ書きに思い出

 寄せ書きができる「みんなの思い出コーナー」には「ジオラマがこわくて泣いていた息子も今年成人式を迎えます」「建設中からずっと丹沢湖に通いお世話になった」「子どもと一緒に何度も通った」「卒論の調査でお世話になった。皆さんの温かい対応に感激した」「理科がニガテな私がこんなに自然観察にのめり込むとは皆さんのおかげ」など、廃止を惜しむ声が寄せられている。

3月31日まで

 企画展は3月31日(火)まで。2月14日(日)と3月14日(日)には、自然観察しながら丹沢湖周辺を散策する定例ガイドウォークがある。問い合わせは同センター【電話】0465・78・3888へ。月曜、祝翌日、第2木曜休館。

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