NHK報道番組『ニュースウォッチ9』の前キャスター大越健介さんが16日、開成町福祉会館で講演。定員を上回る約500人が訪れ、報道の第一線で活躍する大越氏の話を聴いた。
大越さんは、日本放送協会(NHK)報道局政治部の記者だった開成町の露木順一元町長との縁で、町が主催した町制60周年記念事業「開成町教育講演会」の講師に招かれた。
「ニュースの現場から」をテーマに行われた講演では、政治記者時代の露木氏が「厳しい先輩だった」話や、露木氏が政治家を志す際に、当時の自民党経世会(竹下派)の担当を引き継いだエピソードも披露。キャスター時代に経験した東日本大震災での苦悩も語った。
今年3月に番組を降板した話では、大学まで続けた野球を引き合いに「報道には客観性が大切だが、客観的すぎれば政治記者がキャスターをやる意味が薄れる。この5年間は程よい主観を”外角低め”に投げ込むよう心がけていた」と話し拍手を誘った。
この日の講演を前に大越さんは、瀬戸屋敷や古民家ガーデン「紋蔵」などに足を運び、町民との交流を深めた。
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