山北町三保地区で今年3月に閉鎖した旧「あしがら荘」について、山北町の湯川裕司町長が民間事業者の参入を示唆した。16日の町議会本会議で児玉洋一議員(41)=1期=の質問に答え、18日に詳細を議会に説明する。
=6月17日起稿
中川温泉の旧「あしがら荘」は、神奈川県ジェイエイ共済ビル(株)(本社・平塚市)が保養施設部として営業してきた。1981年の開業以来、町内外から集客し、三保地区の住民が地域行事にも活用するなど、地域に愛されてきた。
隣地では、神奈川県の外郭団体が複合型宿泊施設「ハイツ&ヴィラなかがわ」を運営するなど、丹沢湖周辺レジャーエリアの両頭として一時代を築いた。
「ハイツ&ヴィラなかがわ」跡地は更地で、「あしがら荘」も閉鎖されたため、児玉氏は「解決すべき最重要課題だ」と指摘した。
湯川町長は「あしがら荘だけではなくハイツ&ヴィラなかがわの跡地も全面的に購入したいとの意向が示されている」と明かした。
関係者によると、あしがら荘側は売却の意向があり、複数の事業者が購入を検討している。このうち1社は町が県から購入したハイツ&ヴィラなかがわ跡地も取得し、スポーツ施設の事業化を検討している。
三保地区では旧三保中学校の校舎でも通信制高校が16年4月の開校をめざし関係機関と調整を進めているため、丹沢湖周辺の地域・観光振興、地元雇用の創出にも期待が高まっている。
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