南足柄市内山の廃校舎で15日、芸術イベント「あしがらアートの森」が開催され家族連れなどで賑わった。実行委員会によるとこの日の来場者数は約900人で、5年前の初開催で3日間を通して来場した人とほぼ同数だった。21日(土)と22日(日)にも開催するため、過去最多の来場者となるのは確実と見られる。
会場の旧南足柄市立北足柄中学校は、2010年に閉校したまま、日常的な利活用は進んでいない。普通財産として同地を所有する市も懸案としているが建物の耐震や土地利用の面で課題が多く難航している。
あしがらアートは、同校が閉校した5年前にこの場所で始まった市民の手作りイベント。南足柄市塚原に住む元美術教師、中野裕一さん(65)の元同僚や地域の主婦らでつくる実行委員会と、会員制交流サイト「Facebook」を通じて集まったボランティアが運営を支え、毎年この時期に開催している。地域の清掃会社がボランティアで校舎の清掃にあたるなど自主的に協賛する企業も増え、南足柄中、岡本中、山北中、文命中の生徒や地域の小学生も運営に参加している。
旧体育館には、県西地域の保育園、幼稚園、中学校で1年間で描かれた作品や地域の美術展に出展された作品と全国から寄せられた家族作品約1400点を展示。教室では約30種類のワークショップが出店。惣菜などを販売する「森のレストラン」もある。両日とも午前10時から午後4時。
問い合わせは中野さん【携帯電話】090・5761・5548へ。
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