平安末期から室町中期まで現在の山北町周辺を治めた河村氏のうち静岡県西部(遠州)に移った御林守(おはやしもり)河村家に代々伝わる「冑佛」が、静岡県島田市で一般公開されている。
御林守とは江戸幕府の直轄の森を管理する役職。1793(寛政5)年建築の同家母屋が拝領刀や古文書などとともに現存する。同家十五代当主の河村隆夫さん(64)=静岡県島田市によると、「冑佛」は戦国時代の武士が冑に忍ばせた小さな仏像で、同家には観音開きの厨子に収められた2・5センチの大日如来像が本尊の脇仏として代々受け継がれ、この脇仏が「冑佛」だと伝承されてきた。
同家の菩提寺は曹洞宗だが、大日如来は真言宗の本尊。河村氏累代の菩提寺は山北町岸の般若院(真言宗)で河村さんは毎年9月の河村城まつりに参列している。
公開日は1月10・17・24・31日(日)午前10時〜午後2時。御林守河村家母屋(静岡県島田市大代1882)はJR東海道線「金谷駅」から車で15分。入場料500円。問い合わせは河村隆夫さん【電話】0547・46・1648へ。
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