山北町のJR山北駅周辺で16日と17日に道祖神祭が開かれた。17日には地区内に9カ所ある「庭」から、花車6基、神輿3基が駅前に集まり町内を巡行した。
高さ3メートルほどの花車の中には地域の子どもが入り、笛や太鼓で町指定無形文化財の川村囃子を奏で無病息災を願った。
この祭りは1968年の「明治100年祭」を機に始まり、花車や神輿には地域と縁のある子どもの名前が入った提灯を飾り、健やかな成長を願っている。
駅の北にある鶴野・田中庭の藤原征男さん(71)は「花車は大正時代から受け継いでいる。9カ所の庭が良い意味で競い合うことが継続の秘訣では」と話す。
見送る二人
この日、駅前へ向かう鶴野・田中庭の花車を自宅前で見送る母と娘がいた。2人は昨年9月に他界した石田昭二さん(享年88)の妻・喜代子さん(85)と、嫁の祐子さん(55)=写真右。
祐子さんの手には遺影が抱かれていた。世話人を務め「道祖神祭を毎年楽しみにしていた」という昭二さんが他界して、初めて迎える道祖神祭だったという。
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