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副院長に聞く 医療レポート足柄上病院シリーズ㉗ 骨・関節病は介護の入口だ 取材協力/県立足柄上病院
今回は介護と整形外科にまつわる話を同院副院長で整形外科部長の牧田浩行医師に聞いた。
―整形外科と介護にどんな関係があるのですか?
厚生労働省の統計では、介護保険の要支援に認定されている人の25%に老化による関節疾患や骨折があると言われています。特に老化による膝や股関節の痛みで「歩けなくなる」ことで次第にできることが制限されてしまい、結果として介護を受けなければ日常生活が送れなくなってしまうことにもなります。
―予防方法は?
日頃から規則正しい食事や適度な運動を心がけることが大切です。関節の負担を軽減させるための筋力トレーニングも大切ですね。
―痛みはとれますか?
老化に伴い関節機能の劣化はある程度は仕方ありませんがダメージがひどい時は手術も重要です。人工関節の活用など手術によって劇的に歩けるようになる人もたくさんいます。股関節の痛みでは手術が効果的な場合が多くあります。
―手術となると入院生活への不安もありそうです。
そうですね。治療や看護体制は万全を期していますから、入院することはそれほど心配しなくてもいいと思います。同じ目的の治療で病室が一緒になった患者さん同士が仲良くなり、普通に歩いて退院していく方もたくさんいます。
―どの関節に痛みを訴える患者さんが多いのですか?
やはり下半身。膝と股関節が多いですね。所見とご本人の困り具合に加え、客観的な評価表に基づいて手術するか決めるので、まずは痛みを我慢せずに歩けるうちに受診し、介護予防につなげて頂きたいですね。
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