食生活改善推進団体連絡協議会いくみ会の会長を務める 込山 敏子さん 開成町延沢在住 63歳
食べることが原動力
○…「おいしく、楽しく、健康に良い食生活」を広めようと、子どもから大人まで多岐にわたる食事のレシピを考案して伝える食生活改善推進団体連絡協議会。足柄上地区の1市5町で活動する会員250人をまとめる。会員は20代から80代まで幅広く、意見もさまざま。「みんな食べることが好きで一所懸命だからこそ。それがまた面白い」。
○…山北町三保の生まれで、姉と妹の3姉妹。三保ダムの建設が始まるまで、小学校時代は三保地区でのびのびと育った。「見た目はおとなしくてお姫様みたいにしてた」というが、性格は活発。5歳のときに姉を助けるため、上級生に向かったり、年に3回骨折して手術するなどの武勇伝を持つ。高校2年から今でも住む開成町も好きだが、「宝くじが当たったら三保の土地を買いたいわ」とジョークを飛ばすほど愛着がある。
○…いくみ会に入会したのは1992年。子どもたちのために、健康的な食事づくりをしたいと養成講座に参加したことがきっかけ。意外にも新婚当時は料理が苦手で、出汁を取り忘れた水炊きを食卓に出してしまったこともあったとか。いくみ会の講座では目的別に、細かくレシピを作って指導している。「子どもが野菜を食べないという話を聞くけれど、地場産の野菜を柔らかめに茹でるとよく食べるのよ」とベテランママの顔になる。講座に参加した若いママが町で偶然会ったときに「子どもが食べてくれた」と声をかけてくれたのが嬉しかったそう。
○…「とにかくやってみる」がモットー。子どもの小中高のPTA活動を始め、トールペイントの指導、開成町の女子ソフトボールチームを立ち上げて選手兼監督を務めるなど、年々”肩書き”は増える。意欲的に取り組めるのも、バランスのとれた食生活の賜物。専門学校卒業後から勤める会計事務所で、現在も仕事中。人生の目標は「100歳までおいしいものを食べて楽しく生きること」。