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足柄版 公開:2016年7月30日 エリアトップへ

南足柄市で活動するボランティア「ボラえもん」を牽引する 加藤 正敏さん 南足柄市中沼在住 72歳

公開:2016年7月30日

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福祉の輪を広げたい

 ○…南足柄市社会福祉協議会主催の子どもを対象にした福祉教育事業「車いす探検隊」のサポートをするボランティア「ボラえもん」に初回から参加している。8回目の今年も、参加者に小まめに話しかけ、疲れが出る頃に「気合入れて行くぞ」とハリのある声で激を飛ばす。その面倒見の良い人柄から、いつの間にかメンバーから”隊長”と呼ばれるようになった。団体名の由来になったドラえもんのように頼りになる存在だ。

 ○…出身は横浜市。父が戦死した幼児期に、母の実家がある南足柄に移り住んだ。姉と共に、祖母と母が愛情いっぱいに育ててくれたという。「父のことは、いつも母が話してくれた。近所の子どもを集めて遊ぶほど子ども好きだって」と懐かしそうに話す。中学卒業後、富士フイルムへ入社。定年後の自治会活動をきっかけに福祉に興味を持った。デイサービスの送迎を9年務め、民生委員児童委員は今でも続ける。「地域に恩返しをしたい気持ちがあった」。その頃、ボラえもんの募集を知り、迷わず手を挙げた。「自然に父と同じようなことをしたくなったのかな」と微笑む。

 ○…活動のやりがいは「子どもたちに感謝と思いやりの心を伝えられること」。始めは定員割れしていたが、今ではキャンセル待ちが出るほどの人気講座に。ボラえもんの参加者も100人以上になる。「こうやって福祉の輪が大きくなれば」と声を弾ませる。昨年、自治会の避難訓練で、中学生に車いすを体験してもらった。この活動も広がって欲しいと思っている。

 ○…長女は共働きのため、今でも中学2年の孫が家に夕食を食べに来るのが楽しみ。社会人チームでプレイしたほど、野球好き。大学生の孫が軟式野球で全国大会に出場したときは愛媛県まで応援にいった。毎日元気に過ごせるのは、いつも支えてくれる料理上手の奥さんのおかげと断言。「体が動く限り、活動を続けたい」と話した。

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