松田町はこのほど、12年間未利用だった松田庶子の町有地(旧砂利線跡地3972平方メートル)の利活用で独立採算型の事業公募を始めた。他にも国道246号線沿いの「寄1番地」と松田惣領の「旧松田土木事務所」の町有地を対象に見学会を開き参加者から利活用の意見を聴く。いずれも定住少子化対策の種地とする方針だという。
旧砂利線は町が2003年に日本鉄道建設公団国鉄清算事業本部から取得した約1万4千平方メートルの一部。07年に敷地北側の約1万1千平方メートルを小田急不動産へ売却。42区画分が宅地分譲された。
今回、売却先を公募する町有地は南北に300m、幅5mから9mと狭長で西側に段差があるため、これまで活用されてこなかった。 富士山が眺望できる旧砂利線は周辺住民の散歩道でもあり、地元には売却処分の方針に難色を示す声も少なくないが、町は民間事業者の提案で戸建てや集合住宅として活用するなど定住対策の種地としたい考え。町は「戸建てで9区画分は確保できる」としている。
12月5日(月)から9日(金)まで公募を受け付け今年度中に基本協定を交わし、3年以内の供用をめざす。
同地は2015年12月定例会で田代実町議が「塩漬け状態」を指摘していた。
寄と松田惣領
松田町は12月3日(土)午前10時から正午まで「寄1番地」(国道246寄入口交差点・セブンイレブン向かい)、午後2時から4時まで「旧松田土木事務所」(松田惣領321の1)の現地見学会を開催する。
午前中は湯の沢児童センター(寄121の25)、午後は松田町役場で利活用について役場職員が参加者と意見交換する。申込み不要。
寄1番地は15年に寄付を受け、旧土木事務所は県からの打診を受け今年春に町が取得した。問い合わせは町定住少子化担当室【電話】0465・84・5541へ。
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