あしがら青年会議所の2017年度理事長に就任した 大舘(おおだち) 伸行さん 松田町寄在住 37歳
あしがらを『伝える』
○…『伝えよう』今年度のあしがら青年会議所(以下あしがらJC)のスローガンだ。中・長期ビジョンとして、社会・地域、子ども達、会員へ―、4つのメッセージを大きな柱とし、「あしがらブランディング創生」を目指す。”あしがら”という魅力溢れる土地をより知って、外へと発信していく。「気負いはあるが、みなさまにもらった思いに精一杯応えられるよう頑張りたい」
○…寄で生まれ育ち、自宅のそばを流れる中津川に飛び込んで、わんぱくに遊んだ少年時代。明治から続く寄郵便局の局長を務める父の跡を継ぐことが決まっていたため「外を見たい」と千葉の全寮制の高校へ進学、一人暮らしをしながら都内の大学へ。卒業後、実家へ戻り秦野の不動産関係の職に就き、父の退職を機に郵便事業の世界へ転身し10年が経った。JCだけでなく数々の団体に所属する忙しい毎日の息抜きは、都内に住む大学時代の友人たちと旧交を深める事。月に2、3回は足を運ぶという。
○…「こんにちは」と道行く人とあいさつを交わす。生まれ育った地域の人たちはみんな知った顔。ひとり暮らしの高齢者が住む家では配達がてらあいさつをし、配達先が留守の時には畑にまで顔を出すことも。「こんなにも直接『ありがとう』と言ってもらえる仕事は、他にないのでは」とうれしそうに話す。想いを伝える橋渡しに奔走する毎日だ。
○…「地元を盛り上げたい」と2013年にあしがらJCに入会した。以前、自身も立ち上げに携わり好評を得た街コン。今年は広域にわたって地域の魅力を楽しめる企画を練っているという。「”あしがら”と謳うのなら、1市5町の広域で何かやらなくては」と希望は膨らむ。かつて80人が所属し隆盛を誇ったあしがらJC。現在は少数精鋭だが「出会いの熱や化学反応を伝播させていきたい」と会員拡大も視野に熱く語る。『伝える』仕事に邁進する一年の始まりだ。