南足柄市の岡本地区にある14自治会(5854世帯)が4月から住民同士で日常生活の困りごとを手助けする組織「おたがいさまネットおかもと」(長山誠一会長)を開所した。
ネットおかもとは、厚生労働省が2025年の実現を目指す「地域包括ケアシステム」のモデル事業として南足柄市社会福祉協議会と岡本地区の住民が昨年から検討してきた。高齢者が住み慣れた地域で長く暮らせる環境を整えるために自治体や専門の医療・介護機関だけでなく、住民が主体になって支え合う体制を作る目的がある。
2月に岡本地区の自治会加入世帯にアンケート調査をすると草むしりや家具の移動、ゴミ出し、囲碁の相手など728件の要望があった。手助けの協力を申し出た人も150人を超えた。
対象地域は和田河原、駒形新宿・生駒、山崎、グリーンヒル、岩原など7地区に分けてコーディネーター23人が希望宅に聞き取り調査を行い、サポーターを派遣する。料金はゴミ出し1回100円から。すでに導入している小田原市久野地区の仕組みを参考にした。
4月4日からスタートして、20日までに8件の申し込みがあった。草むしりや窓拭き、買い物を要望する高齢者がいた。地区コーディネーターの小澤健藏さん(72)は「シルバー人材センターの活動で、話し相手を求める一人暮らしの高齢者もいた。そういったニーズに対応できれば」と話す。南社協は「介護保険制度などで対応できない”ちょっとした困りごと”に応えられれば。行政や福祉関係団体などと連携して活動していきたい」と話している。
拠点は南足柄市社会福祉協議会の岡本支所内。祝日を除く毎週火曜日と木曜日の午前10時から正午まで岡本地区を対象に受け付ける(【電話】080・6788・2525)。介護や福祉、医療などの相談は、各市町村にある地域包括支援センターで受け付けている。
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