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手外科に迫る 医療レポート足柄上病院シリーズ 31 「指先から肘」が専門 取材協力/県立足柄上病院
足柄上病院に今年4月、1人の専門医が赴任した。整形外科と形成外科に関連する『手外科専門医』の瀧上秀威医師に話を聴いた
──手外科とはどんな診療科ですか?
肘から指先までの疾患や外傷、障害などに関する専門科です。手のしびれや麻痺、痛み、硬くなって動かない症状などを専門に診療しています。
──着任から2か月ですが地域性のようなものは感じていますか?
はい。手根管症候群の患者さんが多く、すでに手術が7例ありました。これはとても多いと感じます。特に女性に多い傾向です。
──手根管症候群とはどんな病気ですか?
手のひらの中にある手根管というトンネルが狭くなり神経と指を曲げる腱を圧迫することで痺れや痛み、運動障害を起こします。進行すると親指の下の母指球筋が見た目にも痩せ、指が動きにくくなります。痺れの場所によっては肘部管症候群の可能性もあるので明け方に指が痺れる場合は受診してみると安心です。
──検査や治療方法は?
触診や神経の速度をはかり原因を特定していきます。治療には注射や装具の装着、外科手術があります。
──ほかにはどんな患者さんを診ますか?
転倒して手首を粉砕骨折した患者さんの整復なども行います。手首の細かな仕組みを熟知しているのも専門医の特長です。手に異常を感じたら放置せず受診してみてください。
地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院
神奈川県足柄上郡松田町松田惣領866-1
TEL:0465-83-0351
FAX:0465-82-5377
こどもタウンニュースけんせい4月18日 |
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