山北町平山の「洒水の滝不動尊常実坊」の境内でこのほど、絶滅危惧種を指定する「神奈川県レッドデータブック」(2006年)に記載されている「モリアオガエル」の卵とみられる卵塊が見つかった。
コブシ大の卵塊が境内の池の上に垂れ下がる枝葉の先に産み付けられているところを同寺の役員を務める古瀬和明さんが見つけた。
県立生命の星・地球博物館によると山北町では02年にも報告があり、三保地区では毎年産卵が確認される場所が複数あるという。
県内で初めてモリアオガエルの生息が確認されたのは82年の旧藤野町。その後、93年に鎌倉、96年には南足柄市矢倉沢で発見されているが、いずれも人工池で自然繁殖による分布ではない、との見方もある。同館学芸員の松本涼子さんは「21世紀の森でも最近発見報告があった。分布が拡大している可能性があるかもしれない」と話している。
近所に住む同寺役員の清水正己さん(75)は「長い事通っているが見たことがない」と話している。
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