足柄上郡陸上競技協会(吉田信男会長・会員68人)が創立70周年を迎えたことを機に、後世に選手の活躍を伝えようと記念誌を作成した。大井町、開成町、中井町、松田町、山北町、南足柄市、小田原市のほか上郡の高校や図書館などに寄贈した。
上郡の陸上競技協会は1946(昭和21)年、愛好者グループ「山黎(さんれい)クラブ」を基盤にして発足した。47年に神奈川県下で初めての駅伝開催を皮切りに陸上競技会、ロードレース大会、上地区一周駅伝などを企画して選手の育成に尽力してきた。山北町出身でロンドン五輪日本代表の尾崎好美選手も輩出している。
記念誌はA4サイズ・160頁で250部を制作した。2015年から準備を始め、2年間かけて発行した。50周年の記念誌には記録や協会の歴史を中心に掲載したが、協会員の平均年齢が60代前後になった今「個人の想いを若い世代に伝えることが大切」と世界選手権や日本選手権、国体などで活躍した50代から70代の選手を中心に100人に執筆を依頼した。
そのうち50人以上が寄稿。約40ページにわたり競技に向かう姿勢やプレッシャーとの戦い、乗り越えた経験などが書かれ、現役世代へのアドバイスにもなっている。
尾崎好美さんも寄稿
寄稿した1人、尾崎好美さん(36)は、五輪出場までの想いをつづった。「私と同じようにオリンピック出場を夢見ている足柄上郡の子供たちの中から、またオリンピアンが誕生してくれたら嬉しいなと思います」とメッセージを寄せている。
吉田会長(70・松田町松田庶子在住)は50周年の記念誌に続いて制作を担当した。「記録だけでなく、記憶を残したいと思った。多くの方に読んでいただければ嬉しい」と話している。
希望者には1冊3000円で販売する。問い合わせは吉田会長【電話】0465・83・3856へ。
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