県知事と足柄上地区1市5町の首長が21日、大井町役場で地域の課題について意見交換した。この首長懇談会は1975年から毎年実施されていて、必要に応じて次年度の予算編成などに向けた対応が図れるようこの時期に開催している。今年は「広域連携における地域活性化」をテーマに意見を交わした。
南足柄の加藤市長は開成町と進める足柄産業集積ビレッジ構想への未病関連産業の立地促進、中井町の杉山町長は役場周辺整備の財政支援を県に求めた。
大井町の間宮町長は、相和地域で取り組む移住定住対策で市街化調整区域における都市計画法の規制に触れ、規制緩和への理解と県の協力を強く求めた。
松田町の本山町長は、東京五輪で正式種目となるボルダリングや国際交流などに活用する視点で改修する松田町民文化センターと新松田駅・松田駅の駅前周辺整備、旧県西土木事務所の機能拡充を一体的に推進する構想への支援や先ごろ整備した「寄七つ星ドッグラン」への運営協力を求めた。
山北町の湯川町長は2020年度の開通に向けて進める山北スマートIC整備への財政支援を求め、開成町の府川町長は、産業集積や未病関連産業の誘致による雇用創出など県西地域における人口減少対策を県に求めた。
黒岩知事は「松田町のボルダリングやドッグラン、足柄産業集積ビレッジ構想など今日ここで初めて知ったことが数多くあり情報共有の重要さを痛感した。県がもつ発信力の強みを活かして各市町と連携し、県西地域の活性化につなげていきたい」と述べた。
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