「南足柄市は本当に合併するのか?」―この問いに確固たる答えを持ち合わせている人は、行政幹部にもいないのではないだろうか。
南足柄市が小田原市と進めてきた「中心市のあり方」に関する協議が終わり、両市は9月にそれぞれ市民説明会を開き、年内に実施するアンケート調査を経て、合併に向けた法定協議に進むか否かを判断する。
南足柄市では9月6日から説明会が始まり、第2回と3回は今日9日(土)の午前10時から福沢コミュニティセンター、午後7時から市役所で行われる。21日(木)まで全7回の説明会で市の幹部がこれまでの経緯や2市協議の結果を報告し、市民の意見を聴き、今後の意思決定に反映させる。
2市協議会の事務局が作り9月1日に配布された「協議結果」をまとめた冊子の内容は、両市が協議会設置を前に標榜した「中心市のあり方」でも「持続可能な自治体」でもなく、両市の「合併」が強調される内容となった。9月24日に2市協議会事務局が小田原市民会館で開くシンポジウム(午後1時半開場、申し込み不要)のテーマも「合併」で、小田原市側の前がかりな姿勢が色濃く反映されている。
当日のパネリストには、任意協議会で積極的に提言した南足柄市側の委員の名前はなく、南足柄市長の登壇予定もない。両市長と幹部が「合併」に向けて一枚岩であれば、こうした不均衡なシンポジウムにはならない、との見方もできる。
9月6日からの説明会を前に現職市議1名が「合併反対」の運動を呼びかけるビラを全市に配布した。11・12日の市議会一般質問では、登壇する10人のうち6人が両市の今後について質問する。実のある論戦に期待したい。
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