神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
足柄版 公開:2017年10月7日 エリアトップへ

社会福祉法人 一燈会 弥一芋づくりに参入 障害児・者の就労支援で協働

文化

公開:2017年10月7日

  • X
  • LINE
  • hatena
開成町ゆかりの里芋「開成弥一芋」
開成町ゆかりの里芋「開成弥一芋」

 開成町に事業所をもつ社会福祉法人一燈会(山室清彦理事長)が、開成町ゆかりの里芋「開成弥一芋」の生産に乗り出す。開成町みなみに同法人が開設した障害児・者施設「トゥモローランド開成みなみ」が担い手となる。

 開成弥一芋は、1903年に金井島出身の高井弥一郎氏が小田原の常念寺の住職から種芋を譲り受けたことをきっかけに栽培が始まった。「粘りがあってしっとりと甘い」と戦前までは関東一円でさかんに栽培されたが戦後の飽食時代と共に生産量が激減した。

 伝統的な食文化を守ろうと2011年に有志の地元農家が「開成弥一芋研究会」(武藤忠治会長)を結成。13年には開成町やJAかながわ西湘、イオンリテール(株)、神奈川県農業技術センターも協力してブランド化や生産振興、販売促進に協働で取り組んでいる。

 開成町によると町内のマックスバリュなど県内のイオングループで販売し、今年度は16トンを出荷予定。

 弥一芋の生産を始める一橙会は、足柄上地区を中心に介護老人福祉施設や障害児・者施設を展開する社会福祉法人で、10月1日に開設した「トゥモローランド開成みなみ」は、就労継続支援B型と放課後等デイサービスの多機能型施設。 

 開設にあたり地域に根差した就労事業を模索する中で担い手不足の課題を抱える農業に注目した。町から研究会を紹介され、官民あげた取り組みに参加し、まずは研究会の作業を手伝いながら技術を取得し、増産の一助としたい考え。

生産拡大に期待

 10月1日の「トゥモローランド開成みなみ」の開所式で山室理事長は「地域の皆さんの期待に応え、未来を担う子どもたちが自分の人生を切り拓けるよう全力で応援したい」とあいさつした。

 開成町産業振興課は「泥落としやヒゲ取りなど、弥一芋づくりは手作業が多く労力がかかる。需要も高く、出荷量をもっと増やしたいと考えていたのでありがたい」と参入を歓迎した。
 

挨拶する山室清彦理事長
挨拶する山室清彦理事長

足柄版のトップニュース最新6

「健康」でライザップと協定

開成町

「健康」でライザップと協定

医療費抑制などを期待

4月20日

開成・大井で「移行」始まる

中学校部活動

開成・大井で「移行」始まる

足柄上エリアの状況調査

4月20日

仁王門100年ぶり修繕

延命寺(松田町)

仁王門100年ぶり修繕

開山550周年事業で

4月13日

「のるーと足柄」利用1万人

松田町

「のるーと足柄」利用1万人

運行開始から半年

4月13日

学習机の天板、町産材に

山北町立川村小

学習机の天板、町産材に

「町の林業身近に」

4月6日

車両損壊等が連続発生

松田署管内

車両損壊等が連続発生

3月末に被害が集中

4月6日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

足柄版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook