山北町の町立山北体育館が、老朽化のため閉鎖される。10月末で利用受付を終了して、2018年度以降に取り壊す方針という。
体育館を管理する町生涯学習課によると、今年3月に初めて簡易耐震診断を実施。耐震化も未着手だった。利用団体などへの説明も終え、他の施設を利用するよう案内したという。
1959年竣工の山北体育館は1階に格技場を備えた外付け階段の2階建てで「当時としては最新鋭の施設だった(担当者)」。
一昨年の「やまきた桜まつり」では体育館のレトロ感を生かした催事が人気だったが安全性への懸念もあり利用を中止。外階段の使用を禁止していた。
町は2010年に「山北町耐震改修促進計画」(16年改定)を策定し、旧耐震基準の建物の耐震化を進めている。策定当時32%だった町有建築物の耐震化率を15年度までに90%に引き上げるとしたが、15年1月時点で38%にとどまり、改定に伴い20年度までの目標を95%に引き上げた。
町有建築物104棟のうち1981年5月以前の旧耐震基準の建物は65棟あり(15年1月現在)、山北体育館もそのうちの1棟に含まれている。
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