神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
足柄版 公開:2017年12月16日 エリアトップへ

門屋食肉商事 足柄牛の出荷始まる 大野山ブランド、増産も視野に

経済

公開:2017年12月16日

  • X
  • LINE
  • hatena
関東肉牛枝肉共進会で1等1席を受賞した初出荷の牛
関東肉牛枝肉共進会で1等1席を受賞した初出荷の牛

 足柄平野の北端にある標高720メートルの大野山で育った足柄牛の出荷がこのほど始まった。県立大野山乳牛育成牧場の廃止を受けて昨年4月に参入した食肉卸業の(株)門屋食肉商事は今後、500頭規模の牧場とする考えだ。

 足柄牛は、今から25年ほど前に足柄上郡と秦野市西部の畜産農家30軒がJAと協力して生産者組合をつくり生産を始めた、黒毛和牛とホルスタイン種の交雑種の肉牛。2004年には「かながわブランド」に認定され、現在は生産者推進協議会がブランドを守り主に県内で消費される地産地消ブランド。

 後継者不足により25年間で生産者が9軒まで減り、危機感を募らせた卸売販売業の(株)門屋食肉商事(小田原市鬼柳)が生産に乗り出した。2016年3月に県が廃止した大野山(山北町皆瀬川)の県立大野山乳牛育成牧場の跡地活用に応募し、牛舎などを県から借り受け同年4月に「大野山かどやファーム」を開業。足柄牛の生産を始めた。

 毎月8〜10頭の子牛(生後10カ月)を群馬県館林市から仕入れ、大野山の牛舎で肥育している。

 子牛の時期に与える牧草に足柄茶の粉末を混ぜるのが足柄牛の特徴でお茶に含まれるカテキンが関節や骨などの障害を防ぎ骨格の成長に役立つという。

 今年11月10日に大野山産の足柄牛第1号の出荷が始まったが、8月の神奈川県肉牛共進会で入賞。10月の関東肉牛枝肉共進会に進むと、最優秀賞の次席にあたる一等一席を受賞し高評価を受けた。

 (株)門屋食肉商事の二宮慶晃社長は「12月1日までに12頭を出荷した。100頭の肥育体制を500頭まで拡大し安定生産していきたい」としている。

 購入の問い合わせは同社【電話】0465・39・1129へ。
 

足柄茶の粉末
足柄茶の粉末
大野山の牛舎で育った牛 =大野山かどやファーム
大野山の牛舎で育った牛 =大野山かどやファーム

足柄版のトップニュース最新6

スケボーパーク誕生へ

山北町

スケボーパーク誕生へ

専用の公施設は県西唯一

3月23日

30年ぶり施設使用料改定

松田町生涯学習センター

30年ぶり施設使用料改定

3月23日

「足柄三山」が絵はがきに

「足柄三山」が絵はがきに

たさきさんが原画描く

3月23日

食品ロス削減へ発信強化

大井町

食品ロス削減へ発信強化

今年度廃棄量が増加

3月16日

寄地区移住奨励金創設へ

松田町

寄地区移住奨励金創設へ

人口減著しい現状受け

3月16日

山北出張所が新しく

小田原市消防本部

山北出張所が新しく

3月25日から運用開始

3月9日

あっとほーむデスク

  • 3月23日0:00更新

  • 3月16日0:00更新

  • 3月9日0:00更新

足柄版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook