「南足柄でママまつり」の実行委員長を務める 春成(はるなり) 太一郎さん 南足柄市竹松在住 41歳
繋がりを力に
○…取材当日が誕生日だった。小顔で端正な顔立ち、やさしげな語り口でカフェ「ビーンズビレッジ」を営む。妻がサービス、自らこだわりの料理に腕を振るう。2013年の開業から評判が口コミで広がり、いつしか子育てママが集まる店として知られるようになった。そんな中、市の職員から地域での活動を打診され26日に南足柄市役所で開く「ママまつり」の運営に携わるようになった。「みんな協力的だからやれるはず」と15人のママをまとめる。
○…仕事の合間に、愛犬ビーンと愛娘とで散歩に出るのが好きな時間。引っ張られながらビーンの行きたい所に行くのだそう。愛犬にも役職があるそうで「村長なんです。この店で一番偉いんですよ」とくすり。自身に子どもができ、店でベビーマッサージのワークショップを開いた時に「子どもを連れて行ける店がない。ママさんはこんな場所を求めているのか」と衝撃を受けた。以来子育て中のママ向けのイベントをたびたび開催している。
○…1976年に東京で生まれた。姉が一人いる。海外との貿易を支えるタンカーが幼い頃の記憶。そんな父の仕事の関係で小学3年生までにアラブ首長国連邦のドバイを含む国内外5カ所に転居した。高校生まで大井町で育ち、その間親子で乗馬を楽しむ機会が多かった。獣医を目指し相模原市淵野辺の麻布獣医大学付属高校へ進学した。毎朝始発で通ったが「動物が好きで苦ではなかった」
○…無農薬の地場野菜にこだわる店に「みんなが繋がっていくような場所になればいい」と思いを込める。店では手作り作家の作品をならべ創作活動を後押ししている。夫婦で2歳半の娘を育てながらのイベント開催には苦労もあるが「先輩ママたちに助けられている。大変だけれど輪が広がるのは楽しい」という。ママまつりも「繋がることが、地域のためになっていけば」。ママまつりを機に繋がりが広がることを祈っている。
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