小田原市との合併を協議した2市協議会の結果説明会が今月6日、南足柄市で始まり、市が市民の意見を収集している。加藤修平市長は合併について「ニュートラル」の姿勢を崩していないが、説明会では複雑な胸の内を語っている。
市長は協議会について「合併協議であるかの印象が強くなり市民に不安や心配を与えた。私もそう感じた」「行政サービスの持続と県西地域の連携強化が目的でありその手段として合併、中核市、広域連携を仮置きして協議する方針だった」と協議会を述懐した。
加えて「任意協議会では想定の中で(合併の)方向性や推計を示したまで。財政効果も歳出削減の推計だけで歳入は加味されていない」と述べるなど、従来よりも一歩踏み込んだ意思を示している。
市民からは合併に関する賛否両論や、協議会事務局が作成した「冊子」、南足柄市が独自に作成した「資料」に関する指摘が相次いでいる。協議会で結論が先送りされた公共施設の統廃合や、単独で存続する場合の財政推計などを例示して「市民感覚で判断できるレベルではない」「合併したらすべて大丈夫なのか本当の事が知りたい」など、不安の声も少なくない。
第3回までの参加者は延べ300人。説明会は21日で終了するが、年内は「出前講座」を実施する。2市協議の認知度や住民投票の必要性を探るアンケート調査を10月末に実施する予定で、一連の広聴活動を踏まえ早ければ年内にも市長が今後の方針を判断する。
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