大井町地酒で乾杯推進協議会の会長を務める 鈴木 幸康さん 大井町西大井在住 60歳
未来づくりに挑戦中
○…昨年11月に「大井町地酒で乾杯を推進する条例」が制定された。これを契機に役場と商工振興会、酒店、飲食店、町内に2蔵ある酒蔵の面々と「大井町地酒で乾杯推進協議会」を立ち上げ「地酒」を前面に打ち出した大井町のPRに力を入れてきた。昨年6月に協議会を発足してから、プレゼント企画やセミナー、都内でのPRなどに積極的に取り組んできた。21日には井上酒造でクラシックライブも初開催する。「熱心なメンバーがいて、幅広い活動ができる」という。
○…横浜市生まれ。市電が通るのどかな地域に次々と高層ビルが立ち並んだ。そんな高度経済成長の発展を目の当たりにしてきた。高校時代はバスケットボールで汗を流し、7歳年上の次兄が始めた洋食店を手伝った。親戚の薬剤師に憧れて薬学部に進学。卒業研究の最中に奥さんと出会った。住友化学(株)の医薬品部門に就職し、医師のもとを頻繁に訪れるようになった。そこで患者の治療に役立てることにやりがいを感じた。「お酒とゴルフをここで覚えたな」と当時を懐かしむ。
○…29歳のときに奥さんの実家がある大井町に移り住み、1990年に薬局「ファーマシー未来堂」を開業。店名の「未来」は大井町の町制30周年のキャッチフレーズから名付けた。そんな大井町を「人とのつながりが強くて良い地域」といい、消防団や法人会などで交流を深めた仲間と休日を過ごすことが多い。
○…現在は会社の会長職に就き、子ども2人も独立した。近ごろは夫婦でゆっくり過ごせるようになった。旅行やゴルフ、美術館巡りなど2人の時間も大切にしている。もうすぐ2歳になる孫娘が元気の源で、遊びにやって来る時は自家製の野菜を使って料理を振る舞うのが楽しみ。協議会の活動は2年目に入る。今年は高尾地区で育てた酒米で地酒づくりも始まった。「知れば知るほど味わいがある。地元の食材と一緒に広めていきたい」