年3回の特別展で懐かしの文化などを幅広く紹介する南足柄市郷土資料館(笠間吉高館長)の秋の特別展が10月14日に始まった。テーマは「押絵」と「江の島貝細工」。11月30日まで開催している。
押絵は布細工による貼り絵の一種で町人文化が栄えた江戸・元禄年間(1688〜1704)に武家の間で広まり、専門の職人が現れた。1739年に京都で押絵作りの手引書が発行されると庶民にも広まり、やがて江戸でも大流行した。江戸では人気の歌舞伎役者を押絵で作り、縁起物の羽子板に仕立てた。
江戸末期から昭和初期にかけて贅沢品だった衣装着のひな人形の代用として地方へと広まり、長野県松本市などで節句用の押絵が盛んに作られた。
押絵研究家で修復も手掛ける松沢昭二さん(90)=横浜市西区が収集した全国各地の押絵約300点のほか、氏所蔵の江の島貝細工約100点も公開している。
昨秋の企画展で伏見人形を提供した収集家から松沢さんの紹介を受けた。入館料400円。午前9時から午後4時半。月曜休館。問い合わせは郷土資料館【電話】0465・73・4570へ。
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