心をぽかぽかにする駅のベンチ 座ぶとん敷いて16年 湯河原町商工会女性部が交換作業
冬の湯河原駅の風景としてすっかりお馴染みのベンチ座布団が、21日に湯河原町女性部の有志の手で交換された。16年前から続けている同部の奉仕活動で、毎年12月から3月までの間、2週間に一度のペースで交換に通っている。紐をほどけばベンチとの隙間にゴミが挟まっていたり、タバコが押し付けられて穴が開いていたり。雨が吹きつければ、濡れた座布団を回収するために駆けつける。メンバーは交換した55枚の座布団を手分けして抱えながら駅を後にした。交換後は全て自宅で洗濯しているという。ベンチに腰掛けていた観光客のひとり外川京子さん(裾野市)は「駅のホームに座布団なんて珍しい。湯河原のあったかさが心に伝わる」と顔をほころばせていた。