生命の星・地球博物館 濱田隆士初代館長逝去 テレビや書籍監修・教育者として活躍
生命の星地球博物館の初代館長を務めた濱田隆士東大名誉教授が19日に肺炎で亡くなった。28日にゆかりのあった湯河原町の吉祥院で葬儀が営まれる。濱田氏は九州出身で、東大大学院で地質学などを研究、27歳で理学博士号を取り、30年以上にわたって同大に奉職した。研究分野は古生物学や地球環境変遷史など幅広く、テレビ番組での解説などでも知られ、NHK「地球大紀行」などの番組・書籍も監修した。
「教え子たちとの取材旅行が一番好きな時間です」(当時のインタビューより)
放送大や早稲田大、上智大などでも教壇に立った人気教授で、館長就任時の取材時には「ネクタイは嫌い」「午後一番の授業が眠いのは学生さんと一緒」など気さくな横顔も。子どもが大好きで「教え子たちとの取材旅行が一番好きな時間」と語っていた。60歳で東大を定年退官した際は、濱田氏を慕う160人により「濱田隆士解剖・解析図譜」が刊行されている。