湯河原文学賞は「カメラ」に決定 日大芸術学部の細井麻奈美さん(千葉県松戸市在住)が執筆
湯河原文学賞の審査結果が15日に発表され、細井麻奈美さん(千葉県松戸市)の「カメラ」が最優秀作に選ばれた。来月22日の授賞式で賞金50万円が贈られ、作品は祥伝社「小説NON」6月号に掲載される。
今回は167作品の応募があり、5作の最終候補作を町内在住の作家・西村京太郎氏の協力で冨田幸宏町長や出版関係者などが審査した。細井さんは高校1年生で小説を書き始め、現在は日大芸術学部で学びながら創作に励んでいる。受賞作は友人に読んでもらうなどして推敲を重ねた力作。「評価して頂けて嬉しい。ここ数年は文章に自信が持てず、もう書きたくないと思っていましたが、また頑張ろうと思えるきっかけになりました」。3月は文芸誌の文学賞が多いため、今も執筆を続けているという。
▼「カメラ」あらすじ…主人公は、遊園地に恋人と遊びに来ていた女性。「写真を撮ってほしい」と見知らぬ女性が、恋人にカメラを渡し、そのまま行方がわからなくなってしまった。主人公は、残されたカメラに秘密があると思い始め、あれこれと空想をめぐらす。電源をONにすると、それはアルバムのように1年間の思い出が綴られているようだった。その最後の1枚から内容を遺書と思い、行方がわからなくなった女性を恋人と探し始める-。
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