旅館協同組合が陸前高田市民を招待 湯河原温泉 「復興の力たくわえて」
湯河原温泉旅館協同組合が16日、岩手県陸前高田市の避難所で暮らす30人を2泊3日で招待した。「旅館としてできる事を」と企画したもので、町内に住む陸前高田市出身の女性と親類が現地とのパイプ役となって実現した。バスに水1800本、粉ミルク100缶、甘夏300㌔などを積んで現地に向かい、10時間以上をかけ陸前高田市民が到着。2日目は観光会館で舞踊やフラダンス、落語などが披露され、町民を交えた来場者を笑顔にした。舞台上、冨田幸宏町長は「来てくれて大変嬉しい、きょうは新しい出会いの日」と挨拶。山本一郎会長は「今日はがんばらず、力を蓄えて」と呼びかけた。自宅が倒壊し避難を続けているという女性は「最初はとても行けないと思ったが本当に来てよかった。湯河原の若者の若者を見ると故郷の若者に重なる」と話していた。