箱根と南足柄を連絡する道路 現地の測量が完了
県や箱根・南足柄などの自治体が検討を続けている「南足柄市と箱根町を連絡する道路」の現地測量調査が、3月末で完了した。県が現況把握のために、昨年7月から行っていた。
この道路は周辺の回遊性を高め、災害に強い地域にするために平成18年から検討されているもので、ルート案は既存の林道を拡げて仙石原と矢倉沢を結ぶ案(11Km・概算事業費約90億円)に絞り込まれている。
この構想については平成21〜22年に県が意見調査(558人分)を実施。約半数が渋滞緩和、防災・避難ルートとしての効果に期待を寄せる一方、ルートの大部分が国立公園、自然環境保全地域、保安林の区域を通過することから自然環境への配慮を求める声も多く寄せられた。動植物の調査はまだ実施されていないが、県では4月から関係市町と環境負荷軽減策について検討を重ねる予定。