李鵬元総理の揮毫も 日中友好の筆跡ずらり
箱根ホテル小涌園で、日中国交正常化40周年を記念した揮毫(きごう)展が3日、開幕した。小涌園には国交正常化(1972年)のさらに10年前から中国の作家代表団や文化友好代表団などが訪れており、卓球を通じての日中交流でも選手が宿泊、江蘇省からは調理師の友好視察団が訪れ、料理の研さんを通じた交流もあった。会場に展示されているのは57の各界代表団が同ホテルを訪れた際に書いた揮毫で、中にはLT貿易を開始した人物として知られる廖承志氏、周恩来総理夫人で婦人解放運動で活動した鄧穎超氏、李鵬元国務院総理などの筆跡も並んでいる。
揮毫は2年前に中国の北京市で「墨宝展」として公開され、その様子は「人民日報」でも紹介されている。藤田観光(株)の森本昌憲会長は「私たちはお迎えするだけだったが、中国本土ではすごい方々だった。数千の揮毫に息づくものを未来に伝えたい」と語った。