ウメ子骨格15日公開
生命の星地球博物館で、小田原城で暮らし2009年に死んだ、アジアゾウのウメ子が公開される。
ウメ子は62歳(推定)で死亡、解剖後に長い鼻と心臓だけアルコールに漬けて保存、それ以外が骨格標本にされた。体重は3・8トンあり、地中に埋めて肉を取り除くまで約3年を要したという。標本化により下あごに2本しかない靴底型の臼歯(約25cm)のうち片方が抜け、それを補うように上の歯が長くなっていたことが判明、肋骨の一部も老齢化のためボロボロになっていた。飼育を担当した二見典克さん(市観光課)は「ゾウは唇が厚く、歯が抜けていたのは知らなかった。骨格からウメ子が重ねた年月が見て取れる。よく頑張って生きてくれた」と振り返った。会期は12月15日(土)〜2月24日(日)。会場には今年1月に国府津の海岸に漂着したザトウクジラの骨格も展示される。企画展後、ウメ子の骨格は常設展示せず、標本として収蔵する予定。12月17・25・29〜31日が休館。