道路から見えない威容 国道沿いの長城
真鶴から小田原に向かう国道135号線の米神付近で、県が建設を進めている巨大な壁が威容を見せている。米神や根府川付近では平成2007年の台風9号の大波で、道路の一部が崩落するほどの被害に見舞われた。沿道の金属フェンスは石などが打ち寄せて枠だけが残り、付近の店舗の窓ガラスは粉々になった。これをうけ、県では4年ほど前に高さ10m、長さ600mもの巨大な越波対策に着工。これまでに約10億円をかけて壁を築いてきた。海側は消波効果があるという「エ」の字型の消波ブロックで覆われており「県内でもこれだけ大きな越波対策工事はない」(県道路維持課)。壁の完成後は国道の路面が3mほどかさ上げされる予定で、完成は3年後位になるという。