草原よ 目をさませ 仙石原で火入れ、一部残す
箱根仙石原のススキ草原(約18万平方メートル)で12日に火入れが行われ、山吹色の風景が墨を流したように黒く変わった。火入れは灌木の成長を防ぎ草原の景観を維持するための恒例行事で、黒い土からは次々と新芽が顔を出す。火入れは1988年から実施しており今回で24回目。消防関係者など190人が参加した。風下からバーナーで点火するとパチパチという音は風をうけて「ザー」と変わり、朱色の炎が草原を一掃。県道75号線から台ヶ岳側の草原は、点火したものの強い風を受けて炎が失速。日暮れ前に草原の一部を残して消火された。