県央〜御殿場オスプレイ飛行
米海兵隊の新型輸送機オスプレイが今月15日、厚木基地(大和市・綾瀬市)から御殿場市のキャンプ富士に飛び、18日に再び厚木基地に向かって離陸した。東日本には初の飛来で人員輸送が目的という。
防衛省がオスプレイ飛来を神奈川県や御殿場市に伝えたのは6日前。飛行ルートの情報はなかったが15日は山北や小山の方角から御殿場に飛来し、富士山スカイラインに行く途中にあるキャンプ富士に着陸した。機体は車道から100mほど先に置かれ、見物に来た親子連れなどが鉄柵越しにカメラを向けていた。3日後、東名高速に沿うように山北方面に飛び去った。
箱根町総務防災課では陸自の演習情報などを御殿場市とやりとりしているが、今回の飛来に関しては「特に情報は交わしていない」としている。
オスプレイはヘリのように垂直に離着陸し、回転翼を横にして固定翼機のように早く飛べるのが特長。開発・試験期間中に起きた4度の墜落事故で30人が死亡したこともあり、安全性を疑問視する声もある。