ありそうでなかった遊びの輪 仙石原の若手「箱根ライン」結成
平日は閑散とした箱根の仙石原文化センター前が9日、「グリーンマルシェ」で賑わった。主催者はこの一帯で働く若手の男女が中心となった「箱根ライン」だ。メンバーの職種は生花店員や飲食スタッフ、写真店員など様々で「おもてなし」に忙しい面々。しかし会場には力を抜いたゆったりムードが漂う。代表の黒澤孝一さん(30)は5年前に千葉から箱根に移り、飲食店で働く。2年前から友人とバーベキューやバレーボールなどを楽しむようになった。最初は少ないグループだったが、観光地にありそうでなかった”遊ぶ集い”が少しずつ人を吸い寄せ、今回のマルシェ(市場)を企画。当初は告知の仕方も分からず、ポスターを配るなどして参加を呼び掛け、小田原の団体が加わって20店規模に。大きな竹モニュメントを囲んで店が連なり、平日にも関わらず延べ200人ほどが訪れた。「いろんな地方から箱根に来て働いている人たちは、いわば外様。暮らす人たちとの接点がほしかった」と黒澤さん。さらに仲間を増やして、サッカー大会を開くのが当面の目標だという。