牧島氏 箱根の地盤厚く
12月14日に行われた第47回衆議院議員総選挙は即日開票され、小田原市を含む3市8町の神奈川17区では自民党の牧島かれん氏(38)が11万8537票を獲得して2期連続当選を果たした。また、7万9788票を集めた民主党の神山洋介氏(39)も比例で復活当選し、2年ぶりの国政復帰を決めた。共産党の吉田福治氏(59)は、2万3569票で初当選はならなかった。
投票率は17区全体で、2012年の衆院選から6・94ポイント下回る53・7%。開成町の11・58ポイント減を筆頭に17区すべての市町で減少するなど、選挙に対する関心の低さが浮き彫りとなった。小田原市では52・47%で、前回より6・71ポイント減。
牧島氏(自民・前)五輪で地域活性化に意欲
支援者や報道関係者ら約200人が駆け付けた市内成田にある牧島かれん氏の選挙事務所。午後8時の投票締め切りからまもなく、屋外の会場に設置された大型テレビで当選確実が報じられると、場内から大きな歓声が湧き起った。
神奈川県内の小選挙区では、女性候補者として唯一当選を果たした牧島氏。祝賀に駆け付けた県西地区の首長らと万歳三唱が行われると、深々と頭を下げた。
牧島氏は2期目となる国政について、「地元から送りだしていただいたことを肝に銘じ、故郷のために働いていきたい」と抱負を語った。具体的には、「2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、県西地区にできることはたくさんある。これからはチャンスをつかむタイミング。皆さんと一緒に地元の発展のために頑張っていきたい」と決意を述べた。
神山氏(民主・元)地域の実情を国政に
日付の変わった15日の午前2時30分。テレビのニュースが、神山洋介氏の比例区での復活当選を報じた。投票締め切りから6時間半。信じて待ち続けた支援者らと喜びを分かち合った神山氏は、「奇跡が起こった。一票一票の積み重ねが、こうした形で結果につながった。改めて責任の重さを感じる」と、あいさつした。
地元での充電期間を糧に、返り咲きを目指して選挙戦に挑んだ神山氏。自転車で地域を回って有権者と対話を重ねた。そのなかで、「国政に地域経済、日常生活など身近な問題が伝わっていない」と感じたとして、「地域の実情に重きをおくべきということを訴えていきたい」と2年ぶりの国政にかける意欲をみせた。
2年間の浪人生活と12日間の激闘を終え、「今は子どもと話したい。寂しい思いをさせたから」と父の顔をのぞかせた。
吉田氏(共産・新)政策の危険性伝えきれず
衆議院解散が決まった後、党が全選挙区に候補者を擁立する方針が固まり、急きょ17区の候補者となった吉田福治氏。選挙選を振り返り、「(特定秘密保護法案など)安倍政権の政策の危険性を知らせきれなかった」「有権者に投票行動を起こさせるような訴えが不十分だった」と敗戦の弁を語った。吉田氏は来年の小田原市議選に出馬する方針。
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