箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年5月29日
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鎌倉幕府が生まれる前、平家に追われた源頼朝が身を隠したと伝わる「しとどの窟」近くで21日に湯河原焼亡の舞保存会のメンバーが舞を披露した。
地元の武将・土肥実平にかくまわれて窟に隠れた頼朝は平家方の梶原景時に見つかるが、景時は見て見ぬふりをして頼朝を助けたとされる。この舞は頼朝が潜んでいた時に実平が自邸を燃やされる様を見て舞った由来がある。会場では烏帽子姿の女性たちが800年前に思いをはせ、琵琶の調べに動きを合わせた。
舞は桜郷史跡保存会(鈴木展男会長)による例大祭の一部。47年前に鍛冶屋地区にあった石仏群をこの地に移したのがきっかけとなり、同会では毎年清掃と例大祭を続けている。