箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年6月26日
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人口減少が続く真鶴町で「試住」に参加した男女が真鶴で定住を始めた。川口瞬さん(28)と來住友美さん(27)が今年3月に入ったのは駅近くの「試住ハウス」。元駄菓子店の建物で定住を考える人に町活性化プロジェクトが貸し出す企画だった。
真鶴に来る前、來住さんはフィリピンのゲストハウスで働き、川口さんも現地で英語の勉強を続けていた。その後「宿泊者と地域交流ができるゲストハウスを日本に作りたい」と帰国。夢実現の地に選んだのが真鶴町だった。川口さんは真鶴を拠点に出版関連の自営業も目指す。2人が町に溶け込めるよう、役場職員も挨拶まわりに同行するなどサポートを欠かさなかった。住宅街の小路の雰囲気や魚介の味も気に入り、二人揃ってこの4月に築50年の木造住宅に引っ越し。「真鶴は静かで空気がきれい。町の人々は親しみやすいし子どもたちも挨拶してくれる」と話す。町では夏にかけて第二弾の試住を準備中という。