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早雲山〜姥子県道復活 温泉供給メンテ再開 ガス濃度高い場所は駐停車禁止に

社会

公開:2015年9月25日

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立入制限のパイロンを取る様子を報道陣が囲む(今月14日・強羅)
立入制限のパイロンを取る様子を報道陣が囲む(今月14日・強羅)

GW前の状況まで戻ればさらにレベル引き下げも

 気象庁が箱根山の噴火警戒レベルを「2」に引き下げ、14日に県道にあった2カ所のバリケードが撤去された。伊豆箱根バス路線や箱根ロープウェイ代行バスも早雲山〜姥子をつなぐ県道ルートが復活している。

 制限区域は火口から約1Kmの範囲から半分程度に縮小し、温泉供給会社など事業所2棟、住宅1棟に立ち入り可能になった。15日からは温泉供給会社が大涌谷内の造成施設のメンテナンスを再開。プロテクターやヘルメットなどを着けた8人の職員が現地入りし、造成装置に詰まった硫黄を取り除くなどした。同社によると火山活動の影響で供給量は4500トンから1200トン程度に減っていたが、今回は造成塔4基をメンテし600トン分が復活。「今後は立ち入れる2基分もメンテし、供給量を回復させたい」としている。

 いっぽう再開した県道は二酸化硫黄の濃度が高い場所があり、枯れ木も目立つ。大涌谷橋付近は停車禁止になり、警察車両などが立ち去るよう呼びかけるようになった。町では1日2回、町内6カ所でガス濃度を計っているが、風向きや天候次第で大きく変わるという。

山体膨張止む

 今回気象庁はレベル引き下げの理由として、噴火がなかった事、火山性地震が減った事に加え、山体膨張の停止を挙げた。このレベルをさらに「1」に下げる条件として同庁関係者が目安にしているのが「地震回数などがGW前の状況に戻ること」。回数や山体膨張は収まりつつあるが「急に地震が増える事もあり、しばらく様子を見たい」と慎重な姿勢だ。大涌谷には火口が4カ所あり、大きさは最大20m。7月には火山灰が噴出し、火口内で泥が沸き立つ様子も確認されている。12日に現地を視察した県温泉地学研究所の職員は「ここ1か月火口に大きな変化はない」と語っていた。

直径20m程度とされる「15-1火口」の様子 9月12日に温泉地学研が撮影
直径20m程度とされる「15-1火口」の様子 9月12日に温泉地学研が撮影

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